2026.02.15
食を撮るときの光と、ひとさじの余白
フードフォトの機材の話をよく聞かれますが、実は光が9割です。それも、特別な照明ではなく、窓からの自然光。
北向きの窓が、いちばんの機材
直射日光は影が強すぎて、食べものの表面を硬く見せます。北向きの窓のやわらかい光は、湯気や照りをそのまま写してくれる。私の撮影はほとんど、この光ひとつです。
余白は「食べる人の席」
画面いっぱいに料理を写すと、情報としては正確でも、おいしそうには見えません。余白は、見る人が「自分の食卓」を想像するための席。ひとさじぶんの余白を、いつも空けておきます。
作った人にしか撮れない一枚は、テクニックではなく、この「席」の感覚から生まれると思っています。